情報処理学会第81回全国大会中高生ポスターセッション発表

情報セキュリティの技術を競う競技会にチャレンジ!

京都府立京都すばる高校 野上柊くん(2年)

 

CTF(情報セキュリティ競技会)について

京都すばる高校の情報科学科2年生の授業の一つに、「サイバー空間と法」という授業があります。その授業の最後の取組みとしてCTFが行われました。CTFは、Capture The Flag(旗取りゲーム)の略で、情報セキュリティの技術を競う競技のことです。CTFを行うにあたって「サイバー空間と法」や校外学習、CTFの事前学習をしました。

 

「サイバー空間と法」では「技術」・「法律」・「資格」の3分野に分けて授業が行われました。「技術」では、データベースやセキュリティ、ネットワークの知識を深め、実習を行いました。「法律」では、生活の中で必要な法律や、インターネットに関する法律について学びました。「資格」では、国家資格である基本情報技術者試験やITパスポート試験について学習しました。

 

また、校外学習ではハンズオントレーニングなどに参加しました。ハンズオントレーニングでは、ランサムウェアと遠隔操作ウィルスの疑似体験とログ解析の実習が行われました。CTFの事前学習では、株式会社ラック様からこれからのITについての講義をしていただき、実習ではホームページで使われる通信プロトコル「HTTP」について学習しました。CTF当日は、複数のグループに分かれ、情報セキュリティやプログラミングの問題を解き、問題に応じた点数の合計で競いました。今回の研究で情報セキュリティについて多くを学びましたが、情報セキュリティを学習するには、倫理観を合わせ持つ必要があると思いました。

 

※クリックすると拡大します

 

■研究を始めた理由や経緯は?

 

CTFの授業を通して、多くの高校生に興味を持ってもらうこと・知ってもらうことで、より一層情報セキュリティなどに興味を持ってもらいたいと思ったので、発表しようと思いました。

 

■かかった時間はどのくらい?

 

授業として1年間です。

 

■今回の研究で苦労したことは?

 

CTFに出た問題をチームで解析して答えを導くことが少し大変でした。また、「サイバー空間と法」の内容で少し難しいところがあり、理解するのが大変でした。

 

■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?

 

初めて知った人にもわかりやすいように、わかりづらい単語に少し解説を載せて、文自体を簡潔にするように工夫しました。

 

■今回のポスター発表の感想をどうぞ!

 

他校のポスターセッションで発表されていたものは、どれも深く研究されており、完成度も高かったので、すごく勉強になりました。また、発表の内容で共感できるところが多くあり、今後に活かしていきたいと思いました。