高校生が大学のプログラミング授業を受けてみた!
高大接続はこうしたらもっとおもしろくなる
東京都立町田高校 町高パソコン同好会 原子龍之介くん(2年)、武田和大くん(1年)、小寺柚希くん(1年)
電気通信大学との高大連携「基礎プログラミング」に参加して
電気通信大学と東京都立町田高等学校の高大連携プロジェクトの一環として、大学のプログラミングの授業をそのまま高校生が受けるという講座に、町田高校のパソコン同好会員の一部部員が参加しました。この取り組みはまだ「試験」段階であるため、高校生の側から見たこの講座の問題点や、改善策の提案などを行い、今後の運営に役立ててもらおうということが、今回の主な内容です。
大まかな内容としては、上記のような講座自体の内容、作成したスクリプトや、スクリプトの実行結果などを発表し合う講座における具体的な活動、動画を見て個人で作業した結果として生じる先生と生徒の間の「壁」や難易度などの、高校生側から見た問題点と、その改善策の提案です。
発表の準備をするまでは講座を受けるだけでしたが、発表するに当たって受講する側として思ったことを改めて文章化したり、ほかの参加者と意見をすりあわせたりすることによって、自分だけでは気がつかなかった問題点や改善点などを洗い出せました。そして、そこから具体的な解決策を見つけられ、今後の講座自体の改善に役立つであろう成果は得られました。
※クリックすると拡大します
■研究を始めた理由や経緯は?
先生からの「学会での発表をやってみないか」という打診から、実際の発表までの時間が短かったので、長期にわたる「研究系」のものには手が出せませんでした。そこで、何か面白い話題はないだろうかと探しているうちに、この「高大連携プログラミング講座」に行き着きました。「大学の授業をそのまま高校生が体験できる」という機会もなかなかないだろうと思い、研究内容の決定に至りました。
■かかった時間はどのくらい?
講座全体についてのことなので「〇時間」と言い切れるものではありませんが、発表内容の選定や原稿の作成、ポスターの準備などは、合計一週間くらいです。
■今回の研究で苦労したことは?
講座自体が前例のないものであるため、「このことを問題点としていいのか、ひょっとしたら当たり前のことではないのだろうか」と、少し心配にはなりましたが、「高校生の声」を第一に据えて考えてきたので、あまり内容について悩むということはありませんでした。ただ、初めての学会での発表、また、学会の方でも初めての試みということで、勝手がわからなかったことには、少し苦労しました。
■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?
「先生側」ではなく「高校生の視点」でものを考えて発表したので、先生方には新鮮に映ったのではないかと思っています。ただ、ハード・ソフトウエアやプログラミングを駆使した内容とは少し方向性が異なるので、同世代に「ここが見所!」といえるような場所はあまりありません。
■今回のポスター発表の感想をどうぞ!
学会での発表という有難い機会を得られ、発表についての意見をたくさんもらえるなど、現場においても貴重な体験をさせてもらいました。生徒が主体となって「研究する」こと、またそれをまとめ、実際に学会で発表するという一連の活動に、とても意欲的に取り組めたのがよかったと思います。
他の学校での研究などを実際に観たりすることで、もっとほかのことに挑戦してみたいとも思えました。今後、大学などへ進学した時に必要とされる様々なスキルを、高校生のうちに身につけるいい機会になりました。